コロナ感染症~後遺症について

コロナ感染は接触~発症までの潜伏期間は短くなっています。

2020年最初のころは潜伏期間は長くて14日ほどあるといわれていました。

最近は接触~発症までは1日~3日と短く、発症から抗原検査が陽性になるまでの時間も短くなっており、発症後半日~2日で抗原検査で陽性が確認されるようになりました。抗原検査陰性の場合はPCR検査で確認します。

抗原検査で陽性になるということは、ウイルス量が増えているということです。接触~発症~抗原検査で陽性になるまでの時間が短いということは、感染成立してウイルスが体内で増殖し、ウイルス量が増えるのが早いということです。そのため気づいた時にはウイルス量を多く排出し、周囲の人に高率に感染させているということになります。

急性期(発症から14日程度)の症状は発熱、風邪症状、咳、痰、咽頭痛、嗅覚、味覚障害、胃腸炎症状などが主で、軽い方~とても辛い方(肺炎になっていなければあくまでも軽症)までいます。

当初のように肺炎までなる方は減っています。最近のコロナ感染で体調が悪くなったり、亡くなる方は発熱や咽頭痛で食事が摂れないような方です。解熱鎮痛剤などを適宜使用して、楽になったときに少しずつ水分、食事を摂ってください。

亜急性期(発症から1~2か月)に咳が1~2か月残る人がいます。

長期に倦怠感、頭痛、味覚嗅覚障害、咳、咽頭違和感、動悸、息切れ、記憶力、判断力、マルチタスク能力、集中力の低下が起こる方がいます。

ほかの病気との鑑別をしながら、それぞれの症状にあった漢方薬や西洋薬などを使いながら症状の改善を目指します。

働いている人は有給休暇や傷病手当を使いながら仕事を休む人もいます。学生さんは休学したりする方もいます。必要に応じ診断書を記載します。

後遺症を疑って当院を受診する方は、年代、性別、症状様々です。

症状の経過や既往、今までの治療内容、検査結果などわかる範囲で教えてください。

症状が少しでも改善するように、一緒に頑張っていきましょう。